iPhoneやiPad、apple watchなどには視覚や聴覚などに障害がある方をサポートする「アクセシビリティモード」が搭載されている。
便利な使い方もあるが、知らずに機能をONにして困る事もあるので設定方法を含めてご紹介!
アクセシビリティモードとは?
パーソナルなデバイスを、すべての人が使えるように。
世界で最もパーソナルなデバイスは、すべての人が使えるように設計されました。だから、視覚に障がいのある方がみんなとセルフィーを撮ることも、聴覚に障がいのある方がお母さんに国際電話をかけることも、首から下の体を動かせない方が友だちにテキストメッセージを送ることもできます。
参考:アクセシビリティ – iPhone – Apple(日本)
アップルのサイトからご紹介。
使える機能は以下の通り。
- VoiceOver機能
- 「Made for iPhone」補聴器
- 読むためのサポート
- スイッチコントロール
- AssistiveTouch
VoiceOver機能
画面を読み上げてくれる機能。
VoiceOver機能をオンにするとテキストはもちろん、画面のアイコンをタップした際にも何のアプリかを読み上げてくれる。
1度タップするとその項目を読み上げ、ダブルタップをするとその項目を使用することが出来る。
また、画面をスクロールするには3本指でスワイプする必要がある。
視覚に障害がある方もこの機能を使えば見えない状態でも使用することが出来る。
知らずにOnになっているとタップしても動作しないため不具合かと勘違いすることも多い。
VoiceOver機能がオンになっていると項目の周りに黒い線で縁取りされ音声で読み上げられるため、もしそのような状態の場合はVoiceOver機能がオンになっていないか確認してみよう。
「Made for iPhone」補聴器
Appleがメーカーと協同で開発した補聴器を使用して聴覚に障害のある方をサポートする機能。
Bluetoothで補聴器をペアリングすることで、左右別々にボリュームや高音域・低音域を個別に調整することが出来る。
対応しているデバイス・補聴器はAppleのサイトに掲載されている。
参考:「Made for iPhone」補聴器を使う – Apple サポート
読むためのサポート
「画面の読み上げ」をオンにして上部から下部に2本指をスワイプすると、ページの内容を読み上げてくれる。
VoiceOverはタップした項目の読み上げだが、「画面の読み上げ」は表示されているページの内容を順番に読み上げてくれる機能。
テキストのみのページであればコンテンツの内容を読み上げてくれるので便利だが、通常のWebサイトなどの場合は恐らくHTMLの構造を追ってボタンなども読み上げられるためちょっと使いづらいこともあるので使い方には工夫が必要かも。
スイッチコントロール
iOS10から搭載された新機能。
Bluetoothで接続した様々なスイッチハードウェアを使い特定のアクションを実行できる。
アクション自体はカンタンなものからオリジナルにカスタマイズしたものまで設定出来るので実際に使用する人が使いやすいように設定が可能。
AssistiveTouch
スリープボタンやボリュームボタンなどのハードウェアで機能する動作を画面上で利用することが出来る機能。
他にもピンチイン・アウトなどの2本指での操作が必要なアクションや、固定された状態で画面を回転させる機能などもある。
もし電源ボタンやホームボタンの調子が悪い場合はこの機能を利用することで修理せずにとりあえず使うことは可能。
アクセシビリティ機能の設定方法
アクセシビリティモードは「設定」アプリからオン・オフの切り替えが可能。
「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」のページで個別に設定が出来る。
「アクセシビリティ」のページの最下部にある「ショートカット」によく使う機能を設定しておくとホームボタンをトリプルクリック(素早く3回押す)すると機能のON・OFFが出来るようになる。
気づかずにアクセシビリティの機能がONになっているのは何らかの拍子にホームボタンをトリプルクリックしてしまった場合が多い。
もしいつもと異なる動作をした場合はホームボタンをトリプルクリックしてみよう。
なお、購入してすぐの初期設定の画面ではショートカットがオンになっており、「VoiceOver」機能が設定されている。
初期設定でどうにもタップしても動作が変な場合は恐らく「VoiceOver」がオンになっているので要チェック。
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