
強制的に工場出荷時と同じ状態に初期化することができる方法で、OSのアップデートエラーなどでうんともすんとも言わない文鎮化した場合の解決方法としてSMARTでも使っています。
前回のMacOS12 Montereyの文鎮化問題の際にMacBookにもDFUモードがあることがわかりましたので、DFUモードへの入り方等をご紹介します。
MacのDFUモードとは?
Appleの公式サイトには、
macOSのアップデートやアップグレード中の停電など、非常にまれな状況でMacが反応しなくなった場合は、ファームウェアを復活させる/復元する必要がある場合があります。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-configurator-2/apdebea5be51/mac
という記載があります。
完全に起動しなくなった場合はファームウェアのトラブルが考えられるため、それを修復する方法としてDFUモードがあります。
MacのDFUモードには2種類あります。
Macを復活させる
Macを復活させると、T2セキュリティチップ上のファームウェアがアップデートされます。
内蔵のストレージなどには影響がないので、復活の場合はデータが初期化されることはありません。
Macを復元する
復元を行うと、T2セキュリティチップ上のファームウェアのアップデートに加えて内蔵のストレージも初期化されます。
復活をしても起動する状態にならない場合はこちらの復元を試すことになりますが、その場合は保存してあるデータはすべて消去されてしまいます。
DFUモードにする方法
MacBookをDFUモードにするのは結構大掛かりな作業になります。
- Step.11台目のMacBookでApple Configurator2を起動する
サポートされているUSB-CケーブルでMacコンピュータを接続し、「アプリケーション」フォルダまたはLaunchpadでApple Configurator 2を見つけてから、1台目のMacでApple Configurator 2を起動します。
この時2台目のMacBookはUSB-Cケーブルの差込口に注意!
- Mac mini:HDMI出力端子に1番近い Thunderbolt 3ポート
- MacBook Air / Pro:左手側の手前にあるThunderbolt 3ポート
- iMac:Ethernet端子から1番近いThunderbolt 3ポート
- Step.22台目のMacBookをDFUモードにする
1.電源ボタンを押す
2.電源ボタンを押したまま『右Shiftキー』『左Optionキー』『左Contorolキー』を10秒間押す
3.10秒経過したら電源ボタンは押しっぱなしにして3つのキーを放す
4.1台目のMacBookのAppleConfigurator2にDFUアイコンが表示されたら電源ボタンを放す - Step.3AppleConfigurator2を使用してMacを復活させる
『復活』で改善されない場合は『復旧』を行う
まとめとあとがき
今回は『文鎮化したMacをDFUモードで復旧する方法』をご紹介しました。
iPhoneの場合もPCが必要ですが、Macの場合はMacが2台必要になるので難易度高めです。
トラブルに見舞われないのが一番ですが、万が一起動しない等のトラブルが発生した場合は一度ご相談ください。
可能な限りSMARTで即日復旧できるよう対応させていただきます。
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