
SMARTでもご依頼の多い「MacBookが突然起動しなくなった!」というお問い合わせ。
いきなり起動しなくなるとバックアップを取っていたとしてもまったく使えなくなってしまうので、仕事や学校の授業・課題などにかなり困ることに。。。
AppleStoreやSMARTなどの修理屋さんに持ち込むのがベストだと思いますが、そもそもそんな時間もない!今すぐなんとかしたい!というケースも多いと思います。
そこで今回は「MacBookが突然起動しなくなった場合の対処法」をご紹介します!
万が一突然起動しなくなった場合は、復活する可能性もあるのでぜひお試し下さい!
MacBookが起動しない場合に最初に試すこと
MacBookが起動しなくなった場合に、まずはいくつかチェックするポイントがあります。
そもそも電源が入っていないか確認
2015年以降のMacBookProやMacBook12インチモデル、2018年以降のMacBookAirは、トラックパッドが感圧式になっています。
感圧式のトラックパッドは電源が入っていない場合は「カチカチ」というクリック感が無く、電源が入ると「カチカチ」とクリック感が出るようになっています。
もし上記のMacBookでトラックパッドは「カチカチ」なる場合は、電源が入っているけど画面が映っていない状態。
外部モニタに出力すると表示されるケースもありますので、もし外部モニタをお持ちでしたら一度お試し下さい。
MacBookはきちんと電源に接続されている?
よくあるのが、MacBookが電源にきちんと接続されていなかったケース。
電源アダプタがちゃんとコンセントに差し込めているか、また、Type-Cケーブルを使っている場合は電源アダプタとUSB Type-Cケーブルがちゃんと繋がっているか確認してみて下さい。
電源アダプタやUSB Type-Cケーブル自体が破損している場合もあります。別の端末できちんと通電できるかもチェックしてみて下さい。
また、Type-Cケーブルでは無くMagSafeアダプタで充電するモデルの場合は、電源アダプタをつなげた時にアダプタ側のLEDが点灯しているかチェック。
もしLEDが点灯していない場合は、アダプタ自体が破損している場合があります。
電源アダプタの出力が足らずに充電できないケースもあります。
ご利用のMacBookに適した出力の電源アダプタを利用しているかも確認してみて下さい。
>> MacBook各モデルのACアダプタの出力電圧一覧と各モデル毎の正しいACアダプタ一覧
SMCリセットを試してみる
SMCとは【System Management Controller(システム管理コントローラー)】の略。
SMCは下記の機能の設定を記憶しているので、これらの機能に不具合がある場合にリセットすると改善される可能性がある。
- 電源 (電源ボタンや、USB ポートへの電源供給も含む)
- バッテリーと充電
- ファンやその他の熱管理機能
- ステータスインジケータランプ (スリープ状況、バッテリーの充電状況など)、緊急モーションセンサー、環境光センサー、キーボードバックライトなどのインジケータやセンサー
- ノートブックコンピュータの蓋を開閉した際の動作

SMCをリセットする方法はMacBookがT2チップを搭載したモデルとT2チップを搭載していないモデルで異なる。
2018年以降に発売されたMacBookAir
2018年以降に発売されたMacBookPro
- Step1MacBookの電源を切る
- Step2内蔵キーボードで以下のキーを7秒間長押しする
- キーボードの左側の「control
」キー
- キーボードの左側の「option (Alt)
」キー
- キーボードの右側の「shift
」キー
- キーボードの左側の「control
- Step3電源キーも同時に押し続けるStep2のキー3つとを押しながら同時に電源ボタンを合わせて更に7秒間押し続ける
- Step4電源を入れる7秒間経ったら電源ボタンを押してMacの電源を入れる
- Step1MacBookの電源を切る
- Step2内蔵キーボードで以下のキーを10秒間長押しする
- キーボードの左側の「control
」キー
- キーボードの左側の「option (Alt)
」キー
- キーボードの右側の「shift
」キー
- キーボードの「電源ボタン」
- キーボードの左側の「control
- Step3電源を入れる10秒間経ったらすべてのボタンを離して電源を入れる
SMCリセットの詳細はこちらの記事もご覧下さい。
起動しない場合は強制再起動を試す
電源にきちんとつながっていても起動しない場合は、強制再起動を試してみます。
強制再起動は「Control」+「command」+「電源キー」を同時に押すと実行できます。
※何度も再起動を繰り返すとデータの破損などのリスクがあるためご注意下さい。
セーフモードで起動できるか試す
強制再起動をしても反応が無い場合は、セーフモードで起動できるか確認します。
「Shiftキー」を押しっぱなしにして電源ボタンを押すとセーフモードで起動できます。
インストールしたソフトウェアなどの不具合の場合は、セーフモードで起動できる場合があります。
外部の起動ディスクから起動できるか試す
通常、MacBookは起動する際に内蔵のSSDからOSを読み込みます。
内蔵SSDが破損している場合は、外付けのHDDなどのメディアにMacOSをインストールしてそのメディアから起動することが出来ます。
SSD以外に問題が無い場合は、外部ディスクから起動することで問題なく利用できる場合があります。
外部の起動ディスクから起動するには、電源ボタンを押したあとに「option」キーを押しっぱなしにします。
問題なければ起動ディスクを選択する画面が表示されます。
それでも起動しない場合は?
上記を試しても起動しない場合は、ソフトウェアではなくハードウェアの不具合・故障の可能性があります。
ハードウェアの不具合もいくつか考えられます。
バッテリーが故障している場合
MacBookが起動しない場合は、バッテリーの故障が考えられます。
バッテリーの寿命はおよそ3年ほど。
起動しなくなる前に「バッテリーの交換修理」や「修理サービス推奨」などのアラートが表示されていた場合は、バッテリーの故障の可能性が高いです。

その場合はバッテリー交換で改善される可能性があります。

SSDが故障している場合
また、バッテリー以外にSSDが故障していて起動しない場合もあります。
この場合はSSDを交換することで改善される場合があります。
ただ、最近のMacBookはSSDが本体基盤に直接組み込まれている構造のモデルが多いため、SSDを交換できない場合もあります。

基盤が破損している場合
バッテリー・SSDも問題ない場合は基盤(ロジックボード)が破損している可能性が高いです。
SMARTで基盤の修理をする場合は症状にもよりますが修理できる場合は50,000円〜70,000円程度で4〜5日程度お時間を頂いています。

MacBookが起動しなくなった場合はSMARTへ
今回はMacBookが起動しなくなった場合の対処法についてご紹介しました。
SMARTでも「突然起動しなくなった!」ということでご依頼頂くケースが多数あります。
多くの場合はバッテリー交換で改善されますが、中には基盤の修理が必要なケースも。
SMARTではバッテリー交換も基盤修理も対応しています。
上記の対処法をお試し頂き、万が一改善されない場合はお気軽にご相談下さい。

MacBookが起動しない場合によくある質問と答え
MacBookが起動しない場合はどうすれば良いですか?
まずは電源に接続されているか確認してみて下さい。ACアダプタがコンセントにきちんと刺さっていない場合や、USB Type-CケーブルがACアダプタときちんと接続されていない場合があります。
MacBookが起動しなくなった場合の修理料金はどのくらいかかりますか。
バッテリー交換で改善される場合は機種によって異なりますが15,000円〜25,000円です。
詳しい料金は、バッテリー料金の価格表をご覧下さい。
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